愛を灯して

King & Princeもとい永瀬廉さんの沼に転がり落ちました

#真夜中乙女戦争みた の話

2022年1月21日公開の映画「真夜中乙女戦争」。

私は見ての通り、King&Prince 永瀬廉さんのファンをしていて、

公開日に鑑賞しようと決めていた。

そして公開日の夕刻、1度目の鑑賞をした。

 

・・・

衝撃だった。

1回の鑑賞では、とてもではないが私の頭で内容を処理できそうにない。

 

もともと何度か鑑賞する予定だったものの、鑑賞ペースを上げることにした。

そうでもしないと、モヤモヤがおさまらない。

そう直感したから。

 

そしてやっと、何とか自分なりの解釈を言語化できそうだと感じ

この文章を書いている。

ちなみに7回鑑賞した。

 

※あくまでも私の解釈であり、他の解釈を否定する意図はございません。

※解釈を押し付ける意図もありません。こんな解釈をする人もいるんだなあぐらいに思っていただけますとありがたいです。

※私の解釈に対し理解も納得もできない方がいらっしゃることは重々承知の上書いています。もしそのような場合は、そっとUターンしていただけますと幸いです。

 

※勿論ですが、自分にとって印象的だったシーンや疑問に思うシーンのみをかいつまんで言語化しております。ご了承ください。

 

 

1. "黒服"とは

原作のラストでは、東京タワーと同じタイミングで"黒服"も燃える。

しかし劇中では、"私"に刺されて絶命する。

 

原作での"黒服"は東京タワー、つまり諸悪の根源だと私は解釈していた。

でも映画の"黒服"は、それだけではないような気がしている。

おそらく、"私"の社会に対する不満を具現化した存在だと感じた。

その中には諸悪の根源も含まれていて、原作よりもスケールアップしたような。

 

ただ本当に"私"だけの不満なのだろうか?

個人的には、"黒服"が見える全員の不満を具現化しているようにも感じている。

"先輩"や、TEAM常連も含めた。

(ボウリング場で"先輩"のパーソナル情報を言っているところで思ったのが1つ、喫煙所爆破の際に、タバコをふかしていたおじさんや警備員には"黒服"が見えていないと解釈しているのがもう1つ)

 

その中で"黒服"は"私"と出会い、一種の恋愛感情にも似たものを覚えていくのではないか。

 

 

2."私"の洗練されていくファッション

"黒服"と出会ってから、どこかやぼったかった"私"の服装はどんどんスタイリッシュになっていく。

と、言いたいところではあるが、ゴミ箱に隠れている(=ボウリング場で"黒服"と再会する前)時点で若干垢抜けかけている気がしなくもない。

かくれんぼ同好会の面接の時点で"私"が"先輩"に一目惚れしていることを考えると、恋のパワーも少なからずあるように思う。

裏設定として、"私"の洗練されたファッションは"黒服"が買い与えていた、というものが存在する。

ここからは私の推測に過ぎないが、もしかしたら"黒服"は"先輩"に対して一種の嫉妬心("私"の服装を垢抜けさせるほど心を動かした)を持っていたのかもしれない。

ファッションとは少しずれるが、アジトに"先輩"の部屋を再現して"しまう"ところも同じような解釈ができるのではないか。

もし、そうだとしたら、"黒服"ってめちゃめちゃ人間臭い。

 

 

3."先輩"が"私"に送ったスタンプ

"私"と"先輩"がLINEを交換した際に、"先輩"が"私"にスタンプを送っている。

パンフレットでもここに触れられており、スタンプの意図に確かに!と思ったのも束の間

何故"先輩"はあのスタンプを持っていたのだろうか?と考えてしまった。

やっぱり"先輩"も、器用に生きているように見えて

社会に対してかなりの不満をお持ちなのでは…?

 

 

4.花いちもんめ

"黒服"が100万人のSNSデータを削除した時、"私"たちTEAM常連は花いちもんめに勤しんでいた。

そういえばもともと、TEAM常連は大学(ひいては社会)から爪弾きにされたか、されることが決まっている人たちの集まりだったような。

そんな人たちが花いちもんめをするって、個人的にはとても興味深い。

花いちもんめって隣の人と手こそ繋いでいるけれど、次のターンではその隣の人が相手チームに行くかもしれない。

相手チームからの指名になかなか選ばれないと、ふと孤独を感じてしまうことだってある。

強いようで脆い人と人とのつながりを端的に示した花いちもんめをTEAM常連が勤しんでいるのも、その裏で"黒服"が100万人のSNSデータ(ネット上のつながり)を削除しているのも、なんとも面白い。

 

 

5.東京タワーと"先輩"

クリスマスの夜に、真夜中乙女戦争が決行された。

東京中が爆破される中、"私"のもとに"先輩"から電話がかかってくる。

"先輩"はこの時東京タワーにいるのだが、なぜ"先輩"は東京タワーが爆破されないことを知っていたのだろうか?(これに関しては一緒に鑑賞した友人が問題提起してくれた。感謝。)

いや、そもそも知っていたのか?

あの夜、"先輩"は「東京タワーは爆破されない」ことに賭けたのではないだろうか?

前後するが、"先輩"が「Misty」を歌う前に放つ

「今夜、君は何に賭けるの?」

であったり、泥酔した"先輩"と"私"が入ったラブホテルで繰り広げられたプラトニックラブであったりとの緻密なつながりがあるように感じた。

"私"と"先輩"は似た者同士、そして"先輩"はかなり、"乙女"。な気がする。

 

 

6."私"の一人称

主人公の役名は"私"だし、ナレーションでの一人称も"私"。

しかし、劇中の台詞では"私"の一人称は"僕"。

ここから、劇中の"私"とナレーションの"私"には、一定の距離があることがうかがえる。

ナレーションの"私"は、大学1年の頃の"私"を俯瞰して見ることができるくらいの人生経験を積んだのか、それとも、俯瞰して見ることしかできない状態なのか・・・

どうか、前者であってください。

 

 

久々に真面目に文章書いたらさすがに疲れました!笑

もしかしたら書き足すかも、?

 

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。